こんにちは!「どきどきビット」サイト管理人のしんすけです。
ビットコインは2017年1月には11万円/BTCだったのがわずか1年足らずで200万円/BTCを越えその後暴落し100万円/BTCを割り込みました。
そのような状況で「ビットコインは値段が上がりきってしまったから今はまだ単価の安い第二のビットコインになるかもしれない仮想通貨を買おう!」と考える人もいるようです。
私の周りの人でこう言う発想の人は仮想通貨の発行枚数を考慮に入れていない人が多い傾向にあります。
今は1円の仮想通貨がゆくゆくは100万円になる可能性があるものと無いものがあるのです。
単純に単価が安い仮想通貨を選ぶのは危険です。
本記事では仮想通貨の単価と発行枚数の関係性について解説します。
単価が安いからお買い得!ではない!
まずbitFlyerで取り扱っている仮想通貨の単価を見てみましょう。
※bitFlyer 2018年3月30日の価格
さあこの中から利益の出る仮想通貨を選びましょう!
となった場合、あなたならどれを選びますか?
ちなみに「モナコインが一番安いから、もしビットコインに追いついたら2277倍だ!」
と言う考え方はちょっと危ないです。
ギザ十で考える発行枚数と価値の関係
子供の頃に十円玉の側面にギザギザ模様が刻まれているギザ十って探しませんでしたか?
昭和26年から昭和33年に製造された十円玉の側面にはギザギザが刻まれており、特に昭和33年は発行枚数が少なく価値があるとの話を信じて友達と競って集めたものです。
牛乳瓶の蓋で考える発行枚数と価値の関係
私は小学生の頃、小学校の給食に出る牛乳瓶のフタも集めていました。
別の学校に友達がいると、自分の学校のとは違う種類の牛乳瓶の蓋を手に入れる事ができます。
自分の学校のとは違う牛乳瓶のフタを持っている友達がいるととても羨ましく、自分の小学校の牛乳瓶のフタ5枚と交換してもらったりしていました。

ギザ十も珍しい牛乳瓶のフタもなぜ価値があるように思えたかと言うと数が少なくてみんなが欲しがったから、つまり希少価値があるからです。
稀少であっても誰も欲しがらなければそこに価値は生まれません。
またギザ十が普通の十円玉と、別の学校の牛乳瓶の蓋と自分の牛乳瓶の蓋が一緒の量で流通して入ればそこに希少価値は生まれません。
つまりあまり欲しがる人がいない状態です。
そんなに苦労しなくても手に入るのですからそりゃ価値は生まれません。
子供の頃って珍しいものにすごく価値を感じましたよね?
他にも新しいゲームを持っている友達の家には多くのクラスメイトが集まることもありましたが、もしクラスメイト全員の家に同じゲームがあれば、ゲーム目当てに特定の一人の家にクラスメイトが集まることもありません。
これと同じ事が仮想通貨にも当てはまります。
発行数が少ない仮想通貨はギザ十や別の学校の牛乳瓶の蓋のようなもので、1つあたりの価値が高くなる傾向にあります。
発行数の多い仮想通貨は比較的にすぐ手に入る十円玉や自分の学校の牛乳瓶の蓋のように1つあたりの価値が低くなる傾向にあります。発行枚数が1億5000万枚のMonacoinの一枚あたりの価格が発行枚数2100万枚のBitcoinの価格を追い越すことは発行枚数から考えると理論上ありえないのです。
もちろんこれ以外にも価格が上下する要因はたくさんありますが、仮想通貨の発行枚数は仮想通貨の価格が決まる上で重要な要素の一つなのです。
ここで先ほどの仮想通貨の発行枚数を見てみましょう。
仮想通貨名 | 価格 | 発行枚数 |
Bitcoin/BTC | ¥733,326 | 2100万枚 |
Ethereum/ETH | ¥39,722 | 発行上限なし |
EthereumClassic/ETC | ¥1,507 | 発行上限なし |
Litecoin/LTC | ¥11,539 | 8400万枚 |
BitcoinCash/BCH | ¥76,725 | 2100万枚 |
Monacoin/MONA | ¥322 | 1億5000万枚 |
Lisk/LSK | ¥773 | 発行上限なし |
BitcoincashはBitcoinからハードフォーク(分岐)してできた仮想通貨のため同じ2100万枚ですね。
Litecoinは8400万枚とBitcoinの4倍、MonacoinはBitcoinの7.14倍です。
EthereumとEthereumClassicとLiskは発行上限が決まっていません。
この中ではビットコインが一番少ないですね。
他の仮想通貨を合わせても2100万枚は少ない発行数です。
ビットコインが一つ何十万円、何百万円もするのは発行枚数が大きく関わっています。
発行枚数以外の価格の要素
仮想通貨の価値は発行枚数だけで決まるものではありません。
仮想通貨の発行された時期、仮想通貨ができた目的、使える場所、政府介入、ハッキング事件、仮想通貨関連のニュースなど様々な要因を投資家が考慮し売買が行われた結果がその時の価格です。
例えばBitcoinは一番最初にできた仮想通貨なので、先行者利益により他の仮想通貨よりも使える場所が多くなっています。
Bitcoinの発行枚数はLitecoinの1/4ですが価格は4倍どころか60倍以上になっている要因の一つです。
もし発行枚数以上のLitecoinの条件がBitcoinと同じになったとしても、単純計算でLitecoin一つあたりの価格はBitcoinの1/4程度になります。
しかし単純に「単価が安いから」と言う理由で買われる仮想通貨もあります。
発行枚数を考慮せずに単価の安い投資家がいることも考慮せねばなりません。
うまく波に乗り安く買って高く売れれば良いのですがなかなかうまくいくものではありません。
最後に
何を持って今はまだ安い仮想通貨がどれなのか、を考えるのが仮想通貨投資家の腕の見せ所の一つです。
発行枚数に加えて、Bitcoinは将来海外の出稼ぎ労働者が送金手段として使うだろうな、bitFlyerはアメリカと欧州に事業所があるから日本発の仮想通貨Monacoinが海外のbitFlyerに上場したら一気に買う人が増えるだろうな、BitcoinCashはBitcoinよりも取引速度が早いからこれから利用者が増えるんじゃ無いかな、など様々な要因を考慮して投資する仮想通貨を選びましょう!
今回例に出した仮想通貨はbitFlyerで取り扱っている仮想通貨でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
「どきどきビット」サイト管理人 しんすけ