こんにちは!「どきどきビット」サイト管理人のしんすけです。
私は仮想通貨投資をしていることは以前から友人に話はしていたのですが、最近友人やその奥さんからよく「仮想通貨投資を始めようと思うんだけど相談に乗ってくれないか?」という相談を受けるようになりました。
bitFlyerやZaifなど信頼できる仮想通貨取引所を通じて上場している仮想通貨を余剰資金と自己責任の範囲内で購入するのであれば構わないと思います。
しかし最近、(ちょっと怪しいんじゃ無いかな!?)と思うような話に心が揺らいでいる人が身の回りに増えてきました。
仮想通貨は現金と同じく、どのようなリスクがあるのか認識をしていれば対処ができます。
実際にあった仮想通貨の怪しい話をご紹介します!

サイト管理人が仮想通貨の相談を受けた4人の話
私が今まで相談を受けた3人の実例をご紹介します。中には詐欺の可能性もあるなと思い、よく考えるように諭した人もいました。
もしあなたが似たようなお誘いを受けていたら、投資すべきか断るべきか判断する一助になれば幸いです。
海外の未上場仮想通貨に10万円を投資したという個人事業主Aさん
私がよく行くBARでたまに会う個人事業主のAさんに、仮想通貨について教えて欲しいと相談されました。
Aさんは普段一緒に遊んでもらったり、BARで楽しくお話しさせてもらったりする仲間です。
スポーツ推薦で高校に入ったほどの爽やかスポーツマンです。
詳しく聞くと「海外で開発中の未上場仮想通貨があり1口10万円で投資しないか、と知人に勧められて買おうかどうか悩んでいる」とのことでした。
Aさんは仮想通貨云々というよりも「10万円分買ったら100倍になるかもしれないらしい。もし買わなくて後悔したく無いから捨てるつもりで10万だけ買いたい」と言っていました。
しかしAさんにその仮想通貨の概要を聞いても全く要領を得ません。
仮想通貨における未上場という言葉も正しく理解しておらずAさんが持っている情報はただ「儲かるかもしれない」ということ。
Aさんの話を聞く限りどうも怪しいので、以下の理由で、私であればその投資話には乗らないと伝えました。
ネットでその仮想通貨名を調べると怪しい情報ばかり
Aさんの言う仮想通貨をネットで調べるとその仮想通貨の名前のサイトが複数ありました。
その仮想通貨のセミナーをやっている個人か会社か分からないサイト、ほとんどのページが準備中でホームページの体を成していないサイトなどです。
共通しているのは文章が稚拙であったり意味不明な日本語が書いてあることです。
どこかの会社が開発しているように見受けられましたが、設立年と国名しか情報がなく、会社名を見つけることができません。
また情報の出所もよく分からなず根拠も薄く信用できないと感じるものがほとんどでした。

未上場の仮想通貨ということで、情報がネット上に無いのであればまだ分からないでもないですが、怪しい情報しかネット上に無いのです。
投資するかしないかの判断を行うに値する情報を私は見つけることはできませんでした。
Aさん自身が仮想通貨に関して理解を深める気がない
仮想通貨投資を行うのであれば「ビットコイン」「アルトコイン」「ウォレット」など多少の専門用語を理解しておくべきです。
しかしAさんは「10万預けて儲かればラッキー、ややこしい話はやめて儲かるのか儲からないのか教えてくれ」という感じでした。
全く勉強する気が無いのに仮想通貨投資を行うのはギャンブルと似たようなものになってしまいます。
またあまりに仮想通貨に関する情報が無いと仲介者の言いなりにならざるを得ない状況も考えられます。
投資金の支払い方法は仲介者にお金を渡すだけ
お金をどのように支払い方法は仲介者に直接お金を渡すだけと言っていました。
仮想通貨投資と言うと一般的には仮想通貨取引所に口座を開き、銀行やネットバンキングやコンビニを利用して口座に入金し、そのお金で仮想通貨を売買します。
仲介者にお金を渡したあと、証書やどこかのアカウントをもらえるのか分かりませんが、あまりにもAさんが無防備すぎたため、よくよく考えるよう諭しました。
結局怪しい仮想通貨を買ったAさん
Aさんはおそらく私に背中を押して欲しかったんだと思います。
Aさんが買っても買わなくても私は責任は取れませんので、余剰資金と自己責任の話をした上で、断言はしないように気をつけました。
私はほぼ詐欺なんじゃ無いかと思っていたので、私であれば買わないと伝えましたが、後日Aさんは結局その仮想通貨を買いました。
買っときゃよかったと後悔したく無いがために買いたいという心理は理解できます。
数年後に本当に100倍以上に上がって現金が戻ってきたらいらぬ心配だったということになりますが、今の時点では怪しさ満載です。
さらに一般的な仮想通貨投資も始めたAさん
後日AさんはbitFlyerとZaifで口座を開設し、Zaifに上場されている仮想通貨への投資も開始しています。
Aさんが先に投資した海外の未上場仮想通貨はまだ結論は出ていません。
Aさん自身「あの話は詐欺かもしれないが、仮想通貨に興味を持つきっかけになった。」と言っています。
みんな口にしていないだけで意外と仮想通貨で儲かっている人が身近にいると気づき、さらに興味が湧いたとのことでした。
Aさんは30万円を元手に資産を増やそうと仮想通貨の勉強を始めました。
最近話をしているとAさんは「モナコイン、ネム、Zaifトークン3点買いや!」みたいなノリで(競馬ちゃうねんから・・・)と思ってしまいます。
でも余剰資金で楽しくやっているみたいなのでこちらの投資は良いと思います。
ママ友から仮想通貨を勧められ約5万円を投資
ある日友達から連絡があり、友達の奥さん(以後T子さん)が仮想通貨を始めようと思っていると相談されたが全く知識がないため、仮想通貨について教えて欲しいとのことでした。
アフェリエイト目的の投資話
T子さんはT子さんの友達から指定のサイトを通じて取引所に口座を作り、50,001円以上のお金を振り込むよう言われているようだとのことでした。
その結果T子さんの友達は報酬を得ることができるのでその報酬で豪華なランチを食べに行こうという話だそうです。
十中八九アフェリエイトです。
アフェリエイトとは、ブログなどのサイトで紹介した商品がそのサイトを通じて売れると、ブログの持ち主に報酬が支払われるというものです。
仮想通貨取引書の場合は、口座作成し本人確認まで手続きが完了されると一定額、その後決められた金額以上の入金があれば更に一定額の報酬が支払われるなどのシステムになっています。
話を聞く限り詐欺ではなく、仮想通貨のリスクを納得した上であれば始めてみても良いのではないかと話をしました。
また2人には小さなお子さんがいるのですが、そのお子さんが大人になる頃には仮想通貨は一般的に使われている世の中になっている可能性は高く、両親が仮想通貨に関して教育できるというのは子供にとって大きなアドバンテージになるとも伝えました。
その後仮想通貨を始めるにあたっては初心者向けの本、仮想通貨のまとめサイト、YoutubeとPodcastの仮想通貨番組を紹介しました。
子供のために仮想通貨を始めた友人夫婦
結局T子さんはbitFlyerで口座を開設し仮想通貨取引を始めたそうです。
後日聞いたところによると子供のためになるという話が仮想通貨投資を始める最大の理由になったそうです。
ママ友同士のランチもだいぶと豪華なものが食べれたそうです。

会社の上司からICOを紹介され100万円の出資を求められる
このケースも友人の奥さん(以後S美さん)からの相談でした。
仮想通貨に関して旦那さんに相談しても全く分からないので、旦那さんから話を聞いてやってくれと私に連絡があったのです。
ICOで新たに発行されるトークン1口100万円の投資話
ICOとは資金調達したい会社などが独自の仮想通貨を発行し資金を調達する方法です。
S美さんが勤めている会社で奥さんは上司から個人的に投資話を持ちかけられたそうです。
S美さんは子供の将来のために寝かしているだけの貯金を育てたいと思っていたためにICOの話に興味を持ちました。
しかしS美さんはICOを正しく理解しておらず、「分散投資」「ウォレット」など断片的に専門用語を知ってはいましたがその理解は初心者の域を脱するものではありませんでした。
またこの投資は1口100万円とのことでした。
私のアドバイスは、仮想通貨初心者であるS美さんがICOに手を出すのは時期尚早であり仮想通貨投資に興味があるのであれば有名取引所を通じてその取引所で販売している仮想通貨を買った方が良いのではないか、というものでした。
もちろん投資していれば大きく儲かる未来があるかもしれないこともよくよく理解をしてもらいました。
投資話を断ったS美さん
結局S美さんはその場で上司に断りのメールを入れました。
有名仮想通貨取引所での投資を行うかはまだ決めていないそうですが、もしそうなれば情報交換しあえる投資仲間になりたいものです。
最後に
2017年11月中旬になって仮想通貨を始めた後輩Bがいます。
彼は物は試しと7万円ほどbitFlyerで運用しています。
12月23日の夜中、Bからラインが届きました。
暴落しているのでさぞ焦っているのかなと思いきや、「このくらい下がっている時に買い増ししたらでかいんですよね?」とのこと。
まさか投資を始めて1ヶ月に持たない彼がナンピンという言葉こそ知らないとはいえ、相場の売買手法を使おうと思っているとは・・・。
少しびっくりしました。
ナンピンとは相場が下がった下値で買い増しし、投資したものの購入単価を下げる手法です。
Bはまさしくナンピンをしようとしていたのです。
好きなものこそ上手なれ。
彼は仮想通貨が楽しくてしょうがないみたいです。
仮想通貨投資の先輩として株式相場の格言である「落ちてくるナイフはつかむな」を説明しました。
「落ちてくるナイフをつかむな」とは落ちている最中の銘柄(ナイフ)をつかむと怪我をするかもしれない。つかむのであれば、落ちきって安全であることを確認してから投資しよう、というものです。
落ちているナイフを拾って怪我することはそうそう無いですからね。
でもどこが底値かを見定めれるかどうかは別問題。
底値を見極める方法はいくつかありますが、それが底値かどうかは時間が経たないと分かりません。
でも勝負どきとしては悪く無いですね。
私はモナーコインをこのタイミングで買い足しています。
ちなみに底値を確信してモナコインを買うことを決めたのは土曜日の夜中でしたがbitFlyerさんの口座に日本円がなかったのでコンビニを利用したクイック入金で振り込みました。
その時の様子はこちらの記事をご覧ください。
しかしBは四六時中アプリで仮想通貨の値動きを見るようになってしまいました。
仮想通貨投資の始めたては多くの人がこのような感じになってしまうのですが、Bはあるている時も食事の時も仕事中もアプリを開いてしまうほどだそうです。
資産が増えるのは嬉しいことですが、それにとらわれるあまり人生を楽しむ時間が削られたり、仕事がお粗末になっては本末転倒です。
ちょっと依存がひどいので注意はしましたが、どこまで聞いてくれるのかは分かりません。
Bはその後、仮想通貨に関する情報を交換し合う仮想通貨仲間になっています
スーパーでは1円でも安いものを探したり、電気代やガソリン代やランチでも何かと節約しているのに、こと投資となると不勉強な状態で10万円100万円を突っ込もうとする人間の心理は不思議です。

投機目的であれば知識が有ろうが無かろうが、結局安く買って高く売った人が正解です。
何が正解かは時間が経たなければ分かりません。
万が一負けても後悔しないだけの基礎勉強と覚悟を持って投資を行いましょう。
確かに数年後に数百倍になる可能性のある未上場通貨の話は魅力的かもしれません。
と同時に詐欺の可能性もあることを頭に入れておきましょう。
私は仮想通貨投資を行うのであれば有名仮想通貨取引所での投資をお勧めします。
この投資でも1日数十%動くことはざらにあり、十分リスキーです。
仮想通貨投資をする上での具体的リスクは他にもあり、こちらの記事にまとめています。
私はbitFlyer, Zaif, Coincheckの3で口座を開いています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
「ドキドキびっと」サイト管理人 しんすけ