2010年5月22日に二枚のピザとビットコイン10000枚が交換されました。
これがビットコイン最初の取引とされています。
例えるなら2008年Satoshi Nakamotoによりネット上にビットコインのシステムが公開され世界中のコア開発者がビットコインを開発している時期がお母さんのお腹の中にいる状態であり、ビットコインがお金として認められピザと交換された2010年5月22日はいわばビットコインの誕生日とも言えます。
5月22日にはネット上でビットコインピザデーを祝うコメントが多く見られますが、相場はどう動くのでしょうか?
過去のビットコインピザデー付近のビットコインの相場を見てみましょう。
ビットコインピザデーとは?
今や日本でもビックカメラやヤマダ電機、ネットショッピングなどでも使えるビットコインですが、世界で一番最初に使われたのはアメリカでした。
とあるエンジニアがビットコイン関係の掲示板に「10000BTCとピザを交換しませんか?」という趣旨の投稿を行い、それに応じた人がビットコインと引き換えにエンジニアの家にピザ二枚を届けたのです。
ピザ屋さんがビットコインの支払いを受け付けたのではありません。
ピザの注文作業を10000BTCで代行してもらった、という方が正しいかもしれませんね。
仮に1BTC=100万円とすると10000BTCはなんと1000億円!
2017年初頭の1BTC=10万円の時でも100億円です。
ちなみにアメリカのピザ1枚の値段はLサイズでも10ドルもしないのが一般的ですので、2枚で20ドル程度でしょう。
ビットコインを受け取った人は今頃どうなってるんでしょうか?
途中で売っちゃったのかな?まだ持っているのかな?
どっちにしろちょっと羨ましいですね。
Bitcoinは2008年にSatoshunakamotoと名乗る人物によりネット上に論文が掲載され、Bitcoinのシステムが確立されたら面白いよね?とネット上で話題になり、世界中のエンジニアが一緒になって作り上げた世界で初めての仮想通貨です。
この時点では世界中のギークと呼ばれるインターネット関連に深い知識を持つ人々の間で
2009年に入り初めてBitcoinを法定通貨と交換するための値段が付きます。
送金もされてはいましたが現実社会にあるモノやサービスと交換されたこのはありません。
2010年5月22日にビットコインが初めて現実世界のピザと交換され、SlashdotにBitcoinが取り上げられたことにより一気に知名度を上げます(日本語版はこちら)。
キプロスの金融危機によるビットコイン価格の上昇が2013年、マウントゴックスの盗難事件が2014年で、2017年に一時200万円/BTCを超えたことを考えるとなんともスピーディな成長ですね。
ビットコインピザデーの相場の動き
過去の5月22日は特にビットコインデーが原因とみられる大きな相場変動は確認できません。
特にビットコインピザデーが要因で相場が大きく変動するということは無いようですね。
2018年5月22日が下げているように見えますが、これはマウントゴックスの保有するビットコインが管財人により売られたためです。
ビットコインピザデーよりも世の中の大きな動きがその年の相場に大きな影響を与えています。
以下はCoinmarketcapで見た2013年から2017年までの5月のBitcoinのチャートです。
【2013年】
- キプロスの金融危機によりビットコイン価格上昇
- 決済手段がビットコインの違法サイトのシルクロード摘発と閉鎖
- 中国大手検索エンジンBaiduがビットコイン導入を決定後、当局により取り締まり

【2014】
- マウントゴックス倒産
- 日本でbitFLeyr、coincheck、Zaifの前身の会社であるetwings、などの取引所が開設

【2015年】
- マウントゴックスの経営者逮捕
- bitstampで500万ドル分のハッキング事件

【2016年】
- ビットコイン2回目の半減期

【2017年5月22日】
- 改正資金決済法(通称仮想通貨法)施行
- 仮想通貨元年。ビットコインを始め軒並み仮想通貨の価格が上昇
- 史上最高値の更新が続き一時は200万円を超える

【2018年5月22日】
- 2017年12月中旬をピークに仮想通貨バブルが崩壊
- コインチェックで580億円相当のNem盗難事件発生


日本でビットコインを使ってピザを買えるのか
今の所ビットコインを使ってピザを買えるサービスは確認できてませんが、日本の仮想通貨取引所であるbitFlyerのサービスでピザを買うとビットコインをもらえるサービスがあります。
Bitcoin(BTC)でピザを買える日もそう遠くないと思いかもしれませんね。
※bitFlyerのビットコインをもらえるサービスのWebページ
ビットコインは日本国内で決済手段としてはまだまだ一般的ではありません。
しかし主にbitFlyerを始め各取引所や仮想通貨コミュニティでは仮想通貨決済サービスを推進しています。
bitFlyerの提供する新しいサービスはアカウント画面のニュース欄で確認できます。
たまに見てみると(こんなところで使えるようになったんだ!)とびっくりしたりします。
ビックカメラ、ヤマダ電機でBitcoin(BTC)使えるのは仮想通貨の投資家の間では有名ですが、お笑い芸人のたむらけんじが経営する「焼肉たむら」ではNem(XEM)が使えますし、Experience Points(XP)が使える個人経営のカフェがあったりもします。
ビックカメラでBitcoinを使って買い物をしたレポートはこちら!
※焼肉たむらのツイート
以前お伝えしたトークンでの『炭火焼肉たむら蒲生本店』ポイント配分は6月初旬開始を目指してシステムを構築しております。NEM決済のお客様には自動にポイントが送られるようにします。現金、BTC、BCHでお支払いのお客様には次の日に配分出来る予定です。詳細は決まり次第ここで発表させて頂きます! pic.twitter.com/3QSAYwNGdJ
— 仮想通貨たむら (@angoutsuukalove) May 6, 2018
※bitFlyerのアカウント画面
最後に
ビットコインホルダーの間ではちょっとしたお祭り状態になりますので、おめでたい記念日を祝う楽しい気分になれれば良いと思います。
私がビットコインピザデーを知った時は、お祭り騒ぎに乗じて相場も小躍りするのかな!?と思っていましたが、過去の相場を見る限りそんなことは無いようですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
「どきどきビット」サイト管理人 しんすけ